Baguette/Batard

オーストラリア手作りパンバゲットバ タール)の作り方




バゲット、バタール(baguette, Batard)


INGREDIENT
g
Baker's %

<Poolish Starter



   Flour
120
30

   Water
120
30

   Dry Yeast (Instant)
0.2
0.05

   Salt
0.2
0.05









Flour
280
70
Laucke Wallaby Bakers Flour (protein: 11.9%)
Dry Yeast  (Instant)
1.2
0.3
SAF Red
Water
176
44
Lukewarm around 30℃
Salt
8
2
Good quality salt




Honey or sugar
little

Optional
Malt
1
0.25
Optional
Bread Improver
1
0.25
Optional







備考:
  • バゲットバタール)2本分の分量です。
  • バゲットバタールの違いは、おおまかにいうと、バ ゲット60センチ、バタール40センチの長さで、バゲットは細長く、バタール は太めの形状です。
  • ポーリッシュ法レシピですが、ストレート法の場合は本 捏ねの小麦粉を100%で計算してください。 例:小麦粉400グラム (100%)、水296CC(74%)
  • 水は、74%加水していますが、水分量が増えれば増えるほど扱いにくくなりますので、最初は加水65%前後から始めたほうが良い と 思います。
  • 水の温度は30度くらいのぬるま湯にしています。
  • 小麦粉にスペルト小麦を10%混ぜています。シドニーで はスーパーやオーガニックショッ プなどで簡単にスペルトフラワーが手に入るのでぜひ試してみてください。 ほのかにナッツの香りがして美味しいです。古代小麦であるスペルトは人為的な加工が全く加えられていない完全 な自然食品だそうです。詳しくは
  • 蜂蜜(砂糖)は、イーストの餌として少々使用しています。
  • イーストは0.3%と少なめで発酵時間を長くとって発酵させていますが、時間のないかたは多めに入れてください。
  • モルトBread Improver も少々使用しています。モルトはネットで購入していますが、Bread Improverシドニーではスーパーやオーガニックショップで簡単に手に入ります。
  • バゲットバタール)は、ストレート法パー トフェルメ ンテ法中種法ポーリッシュ法液種法) など、いろいろな作り方があり ま すので、お好きな方法で作ってみてください。




ポーリッシュ種の作り方
@粉・イースト・水・塩をボールに入れて粉気がなくなるまで軽くこねる。

A常温で15時間から18時間発酵させる。



作り方(HBを利用しても手捏 ねでもOK): パートフェルメンテ法(発酵種を使用します)
@イーストに大匙1のぬるま湯(分量内)を入れ、蜂蜜(砂糖)を加えておく。

A粉・イースト・水・ポーリッシュ種・モルト(オプション)・Bread Improver(オ プ ション) を混ぜ合わせ、2分ほど捏ね10分ほど置く。

B上の生地に塩を加え捏ねる。 生地を少しとってみて生地がうすく伸びるようになるまで捏ねる。

C【一次発酵】45分 → パンチ → 1時間 → パンチ → 1時間
時間は室温によって違ってきます。最終的に生地を2.5倍くらいまで発酵させます。
パンチといっても軽く生地を折りたたむようなかんじで優しく扱います。

D【ベンチタイム】生地を2分割し、かたく絞った濡れ布巾をかぶせて30分前後(夏は短め、冬は長め)。

E【成形】(成形はこちらを参考にしています

F【二次発酵】生地が2倍くらいに膨らむまで発酵させますが、私はオーブンの中で釜伸びするように(そのほうがエッ ジが出やすい)2倍に膨らむ前に二次発酵を終了させます。

G生地に粉をふり、クープを入れる。 なるべく皮をそぐようなかんじで浅くクープをい れるようにするとクー プが開きやすい。 クープはそれぞれのクープが 1/3重なるように入れます。

H【焼成】250℃のオーブンで10分、210℃で15分焼成。
電気オーブンの場合は、クラスト(皮)がパリッとなるように、霧吹きで表面に霧吹きするか、途中1〜2回ほど蒸気を入 れるようにする(沸騰したお湯 を50CCほど入れています)。






baguette icon          baguette icon          baguette icon

バゲットバタール)作りは、基本的に粉・イースト・塩・水のみの リーンな生地なので難しいです。
下記の写真は私が一番最初に作ったバゲットバタール)で、成形は太めのバタール となってしまい、クープも開かず、我が家では「つちのこ」パンと呼んで いました。 クープが開いていないので、クラムはびっしり詰まった状態。

バゲット(baguette)




次にクープが少し開き始めた頃のバゲットクラムに 少し気泡も出きるようになりました。
バゲットじたいが平べったい感じですね。
バゲット(baguette)バゲット(baguette)




焼成の時に上に釜伸びするように、二次発酵を早めに切り上げるようにしました。
クープもさらに広がるようになり、バゲットの断面もまあるい円形にな りました。 クラム気泡ももっと見られるようになりました。
バゲット(baguette)バゲット(baguette)




下記のようにエッジが立つようになると、クラムに大小の気泡が ボコボコで出来ます。
まだまだ初心者ですのでさらに美味しいバゲットを目指して日々修行中のところ です。
バゲット(baguette)バゲット(baguette)

バゲット(baguette)




クープの入れ方:
クープ入れるのは難しいですよね。最初の頃は、生地がナイフに引っ 付いたりで、なかなかスパッとは切れ ません。
下記は、いろいろ試行錯誤した中で効果のあった方法です。
  • 生地の表面が濡れているとスパッと切れないので、クープを入れる前に生地の表面をうちわなどで扇いで乾かして粉を振っておく。
  • クープナイフ(もしくは切れ味の良いナイフなど)を水に濡らしておいたり、オ リーブオイルを 刃に塗って切る(私の場合は、オリーブオイルのほうが綺麗に切れました)。
  • 生地にナイフを入れたら、とにかく思い切りスパっと切る(思いきりが大切)。
  • 二次発酵で80%くらいまで発酵させた生地をその後冷蔵庫の野菜室に入れて発酵させてから切ると切りやすいので、これで練習する のもいいと思います。冷蔵庫から出したらすぐにクープを入れてください。時間が経つと表面が湿ってきて切りにくくなり ます。
  • ミキシング、発酵、成形がうまく出来る様 になると、必然的にクープはうまく入れられるようになります。
クープ入れ



この French Bread Pan お勧めです。
Chicago Metallic Perforated French Bread PanChicago Metallic Perforated French Bread Pan

French Bread Pan の上で二次発酵させ、そのまま焼成できますのでとても便利です。
購入する際に、パンマットキャンパス地)にするか、この French Bread Pan にするか迷ったのですが、パンマット(キャンパス地)だと、二次発酵後生地を オーブンに移動させるのに失敗しそうな気 がして、French Bread Pan を選んだのですが、とても満足しています。




バゲット 直火焼: バゲットバ タールカ ンパーニュパン・オ・セーグル
         シュヴァイツアーブロート/ヘン、 ヴァイツェンブロート/ヘン、 ミルヒヴェック
         リコッタブレッド、 コンチネンタルブレッド


食パン 食パン: 基 本の食パンホテルブレッド
         ライ麦入りウォールナッツブレッド、ハードトース ト、ショコラブレッド 
   
クリームパン 食卓パン: く るみパンあんぱん

⇒  捏ねないパン捏ねないパン・チャパタ
⇒  サワードウの作り方



   




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