シドニー安全情報


   
  
在シド ニー総領事館メールマガ ジンからのシドニー安全情報の抜粋です。
  
NEW 2008年6月10日付けの在シドニー 総領事館メールマガジンより:

シドニー市によると、都市部に住むオーストラリア人の43%が侵入盗の被害に遭い、70世帯に1世帯の割合(過去1年間)で自 動車盗難の被害が発生しているとのことです。シドニーを含めて、オーストラリアは「治安が良くて安全」というイメージを抱いている邦人の方が多いと思いま すが、犯罪の被害者にならない為にも注意を怠らないことが大切です。
参考のため、日本とNSW州の犯罪統計(2003年)を単純比較すると、NSWでの強盗事案は日本の27倍、性犯罪は10倍、侵入盗は7倍、自動車窃盗は 10倍となり、日本と比べて犯罪発生率が高いことが判ります。
シドニー市のホームページには、住居、公共交通機関、個人、乗物、ビジネスに関する安全対策が掲載されていますので、詳細は以下のアドレスでご覧下さい。
http://www.cityofsydney.nsw.gov.au/Community/Safety/CrimePreventionFactSheets

<強奪事件の発生>
5月19日午後10時頃、シドニー北部のArtarmon地区にて、帰宅途中の邦人女性が、路上で3人組の男に銃らしきものを突きつけられて、財布とパス ポートの入った鞄を強奪されるという事件が発生しました。幸い今回の被害者に怪我はありませんでしたが、在留邦人の皆様におかれましては、夜間の一人歩き は極力避け、日中でも人通りのない場所や地域への立ち入りには十分にご注意下さい。
  


一般的にオーストラリアは「安全で治安がいい」とよく言われますが、犯罪発生状況を統計的に 見ても、決して安全とは言えません。「日本を除く先進国の中で は比較的安全である」と言えるだけです。日本とNSW州の犯罪統計(2003年)を単純比較すると、NSWでの強盗は日本の27倍、性犯罪は10倍、侵入 盗は7倍、自動車窃盗は10倍となり、日本と比べて犯罪発生率が高いことが判ります。
  
邦人が被害者となった犯罪は、置き引きやスリ、引ったくり、車上狙いといった窃盗事件がほとんどですが、強姦、強盗、暴行・傷害などの凶悪事件に巻き込ま れるケースもあります。
  
旅行者・在留邦人の皆様におかれましては、犯罪等に巻き込まれることのないよう、以下の点に注意を払うなど、 ご自身の身の安全について本年もご留意下さい。
  
● 「シドニー(オーストラリア)」は比較的安全である」「自分は被害に遭うことはない」という先入観を持たないようにする。
  
● 外出時には、常に身の回りや周囲に注意を払うとともに、家族や職場等で危険情報などを共有し、各種被害に遭わないようにする。
  
● 現金、旅券など貴重品は決して身から離さない。
  
● 夜間の一人歩きは極力避け、日中でも人通りのない場所や地域への立ち入りには十分注意する。(やむをえず、そのような状況になった場合、前後に注意を 払い、ついてくる者がいないか確認し、怪しい者が後方にいる場合、可能であれば速やかに人目のつく場所に移動するようにする。)
  
● 飲食中でも、貴重品や財布の入ったバッグや上着などを、椅子の背もたれに掛けたままにしない。また、自分の背後や足下など、目の届かないところにバッ グ等を置かない。  ※バッグ等は御自分の膝の上に置かれることをお薦めし ます。
  
● 友人など同行者が一緒の場合は、必ず誰かが席に残る。

● 一人で飲食する場合には、席を離れる際に必ず貴重品を持って移動する。  見知らぬ人に話しかけられても、バッグ等から目を離さない。 
  


2007年に、事件・事故に巻き込まれたり、トラブルに遭遇した邦人に対して当館が 行った支援の件数は約270件(2006年は約320件)でした。その内、邦人の犯罪 被害に関する支援は95件(全体の35.4%)で、内訳としては、置引き、スリ、引っ たくり等の窃盗被害が77件、強盗被害が9件(負傷者は7名)、詐欺被害が4件、 迫・恐喝被害が3件、傷害・暴行被害が1件などでした。また、パスポートや財布など貴 重品の紛失に関する支援は91件でした。  以下は、昨年邦人が被害者となった主な犯罪の発生傾向です。在留邦人・旅行者の皆様におかれ ましては、御自身が被害者とならないためにも注意を怠らないようにして下さい。
  
  具体的な被害 例  
● 日本人が多く集まる場所のレストラン、カフェやパブ等で多くの事件が発生しています。知人や友人と話に夢中になっている最中に、足下や椅子の上に置い ておいたパスポート入りのバッグを盗まれた。
  
●  友達と一緒だったため、安心して荷物を椅子の上において席を立った間にバッグを盗まれた。
  
● パブに入るための年齢証明書類としてパスポートを持っていったが、パスポートを入れたバッグを盗まれた。

● パスポートの入ったバッグを車に残し、車上ねらいの被害に遭った。
  
● ホテル(安ホテルではありません)の自室で就寝中、パスポート入りのバッグを盗まれた。
  
● 強盗被害  市内(ジョージストリート、ハイドパーク)、キングスクロス、サリーヒルズなどで発 生、多くが深夜時間帯に発生している。
  
● 置引き、スリ、引ったくり被害  市内ホテル、飲食店(カフェ、ファーストフード店、フードコート、レストラン、パブ など)、ブティック、インターネットカフェ等至る所で発生しているが、最近は、市内中 心部など人通りが多く混雑した地域のカフェにおける被害が目立つ。被害者の多くは、バ ッグ等の貴重品を椅子の背もたれやテーブルの下などに置いたまま話に夢中になっている 間に被害に遭っている。また、スリ被害や引ったくり被害も混雑した場所での発生が多い (スーパーマーケットや大通り(信号待ちの際など))。
  
● その他  ロックス、ハイドパークといった観光地での偽警察官によるク レジットカードのスキミ ング
警官を装い、旅行者に対し「パスポートとクレ ジットカードを見せてください」といい、クレジットカードをチェックしている間にスキミングされるケース が増えている)、車上荒らし、バックパッカーホテルやシェアルーム での盗難、不動産業者を介さな い個人的な賃貸契約に際しての詐欺まがいのトラブルなども発生している。
  


年末・年始を控え、パスポートの利用機会が増えると思いますが、パスポートの管理にはくれぐれもご注意下さい。紛失・盗難によりパスポートを再度発行する 場合には、日本から戸籍の原本を取り寄せて頂く必要があります。この時期、日本の役所が休みだったり、郵便事情の影響などから通常よりも手続きに時間がか かることが予想されます(上記1.のお知らせのとおり、当館も年末・年始は休館となります)。なお、パスポートの盗難被害は旅行者だけでなく、当地の事情 に詳しい在留邦人も被害に遭っていることから、パスポートを携行する際は注意を怠らないようにして下さい。
  

在留邦人の方から、当館に対し、当地銀行のATMでの被害に関しての報告並びに相談が多数寄 せられています。昨年12月にも、現金自動支払機(ATM)で の被害について注意喚起を発出しましたが、最近、邦人の皆様の被害が多発していることから、改めて注意喚起を発出しますので、下記2.を参考にして頂き、 呉々も被害に遭わないよう注意してください。
  
  1.被害事例 及び状況  
  
(1)邦人の方がANZ銀行のATMからスキミングにより暗証番号を盗まれ、その後、自分の口座から多額の現金の引き出し被害にあったというものです。
  
(2)この方は、ここ数ヵ月間、自分の口座から現金を引き下ろす機会がなく、最近、現金の引き出しをしようとしたところ、口座残額が100ドルだけという 異常に気づき、銀行に照会しました。
  
(3)その結果、ここ数ヶ月の間に、自分以外の者によりANZ銀行の各地のATMで数回にわたり500ドルから1,000ドルの範囲で現金を引き出され、 被害総額は4,000ドルに及ぶということです。引き出しの際には、暗証番号は間違えず、1回で引き出しを行なわれていました。
  
(4)銀行の説明では、暗号の読み取り機が、市内のQVB(Queen Victoria Building)近くにあるANZ銀行のATMに仕掛けられ ていた事実が確認されています。
  
  2.被害防止 策及び注意事項  

(1)犯罪手口が益々巧妙化していまので、このようなことを100%防ぐためには、ATMの利用を避け、窓口で現金を引き出すことです。
  
(2)カードを使用しATMから現金を引き下ろす場合には、細心の注意を払い、ピンコード(暗証番号)がカメラで盗み撮りされないようにして下さい。

(3)ATMを利用する時は、周囲に不審な人物がいないか、また、通常の機器以外の不審なものが取り付けられていないか十分に注意して下さい。
  
(4)出来る限り夜間のATMの利用は避け、取引銀行の営業時間内に利用し、トラブルがあれば、直ぐに取引銀行に通報して下さい。
  
(5)万が一、被害に遭った場合には、早急に取引銀行及び警察に通報して下さい。

  






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